観照学研究家/音楽プロデューサー/ライフコンサルタント/活運プロデューサー
全日本カウンセリング協議会認定カウンセラー
大学卒業後、長年、教職に携わる。また、カウンセラー、セラピストの資格を取得し、関連機関で活動。
幼少の頃より、中国易学をはじめとする東洋の伝統的な占術、運命学、九星学、氣学、易学、方位学、名相学等の研究と実践に携わり、衣食住を中心に、心の在り方、日々の生き方の根本原理を独自の視点で哲学と融合させ、実践の方法を確立した。
ライフコンサルタントとして個人鑑定はもとより、さまざまなニーズに応えて、時代を読み、幸せと成功、活運をつかむためのアドバイスを多方面で行っている。執筆、講演も多数。
「観照学研究会」主宰。知久利雄師、時田泉里師、川手康太郎師に師事。
現在、音楽・イベント関連会社代表取締役。音楽プロデューサー・コーディネイターとしても活躍中。
【本年の展望】
２０１９年のテーマと展望
【観照暦２０１９】
二〇一九年は「己亥八白土星」の年です。
十干の「己」は、五行大義に「己は紀なり」とあります。己には「きまり」「すじみち」といった意味があります。万物が生長し、はじめて物事が成就したとき、そこに「節目」「筋道」があらわれる様子を示します。後漢の政府撰集の白虎通には「己は抑屈より起こる」と解かれており、鄭玄は「己とは起こること」で、万物は枝葉を繁茂させた中から、特に秀でたものが、抑えられても起き上がる様を意味していると解いています。
十二支の「亥（い・がい）」は五行大義に「亥は核なり、閡なり」とあります。核は植物の果実の堅い核であり、閡はとざす様をあらわします。また、三礼義宗には「亥は劾なり」とあり、劾とは、きわめる、氣持ちを奮い起こす、たるんだものをピンと緊張させる、厳しく引き締めるという意味です。亥の別号は、「大淵献」といい、淵は蔵す、献は迎えることを意味しています。
九星の「八白土星」は、後天定位の艮宮・東北方六十度に位置し、十二支では丑の方三十度と寅の方三十度を含みます。時間であらわせば、真夜中の丑の刻（午前一時から三時）と東の空が白々と明るくなる寅の刻（午前三時から五時）に象徴される自然界の作用が原理です。
八白土星の「八」は、「展ける」「変化」などの意味を多分に含み、その哲理は「とどまりて而（しか）して時と共にいく」という万里万象の終わりであると同時に始めを掌る自然科学上の科学を示します。八は末広に広がっていく実相の八です。
八白土星の「白」は、「止」の白色化と「新出」の純潔なる白色化を指しています。万理万象の交代と相続をあらわし、礼記に「殷人白を尚ぶ」とあり、荀子には「説行われざれば、即ち道を白（あきらか）にして冥窮す」とあります。白は潔し、明らかという意味で、白の相続現象は潔白そのものです。
八白土星の「土」は山の土をあらわします。春秋元命苞には土を吐と記されており、「土は地中に精氣をたくさん含み込み、また吐き出すことで物が生まれる」と述べています。次代への連結変化の重畳たる兼山の土の総称です。
総じて、八白土星は、篤実・発芽・敬粛・辻・境界・変化・革新・継ぎ目・相続・強慾・交代・復活・再起・終と始の意味を持ち、万物の新陳代謝の本源の徳を示す星です。
二〇一九年、昨年以上に国内外の政治も経済も大きな渦の中に置かれ、まだまだ多くの課題が残ります。世界経済は、米欧を中心に景気拡大が続くと見込まれますが、米中貿易戦争の激化がリスク要因となって地域や国により好景気と不景気が入り乱れる展開になり、また、企業は業種によりその業績は明暗が分かれます。
自動車産業は、鉄鋼、ガラス、電子部品など関連産業の裾野が広く、経済波及効果も大きいことから、自動車メーカーの収益悪化を起点として、日本経済が腰折れするリスクが大きく高まります。
農業分野では、農産物のグローバルGAP（国際的な安全管理評価）の取得やハラール認証（イスラム教の戒律に則って調理・製造された商品であることを証するシステム）の取得がブームとなります。設備投資の勢いが次第に増し、賃金上昇が徐々に明確になりつつあり、これまでになかった明るい兆しも見られるようになりますが、日本での格差社会はますます進み社会構造の変化を実感する出来事が続きます。
AI（人工知能）、IOT(Internet of Things)の活用、働き方改革の推進などから、全要素生産性上昇率はやや回復が見込まれます。労働力人口は女性、シニア、外国人労働者の増加から大幅減少は回避される公算が大きいです。
ベンチャーの事業環境はアベノミクス第三の矢である成長戦略で、ベンチャー育成と支援が強く打ち出されたことも要因となり、大企業もオープンイノベーションに起業家を勇気づけるロールモデルが登場し始めています。今後もイノベーションの担い手としてのベンチャー企業への期待は大きいです。規制緩和に向けて規制のサンドボックス制度も新たに整備され、成長戦略によってビジネスチャンスは拡大していく状況です。
今上天皇陛下御在位から30年が経ち、御退位に伴い皇太子殿下が御即位され新しい元号の年が始まります。欧州連合におけるユーロ導入から20年、ベルリンの壁崩壊から30年、東大安田講堂事件から50年、NHK教育テレビジョン(NHK Eテレ）開局60周年、アイルランド独立宣言から100年が経ちました。イギリスは3月29日に2年間の交渉期間が終了し、欧州連合(EU)から離脱する見通しです。
統一地方選挙、参議院議員選挙が実施されます。全国で新しい大学制度として「専門職大学」が開学します。政界、官界、財界のみならず各界は大きな舵取りをするときです。頁任の所在の明確さを強く迫られます。
下元の時代も三十六年目、経済・金融変革の新しい体系確立に向けて更に突き進んでいます。
「あとからくる者のために」
前略…
ああ、あとからくる者のために
みんなそれぞれの力を傾けるのだ
あとからあとから続いてくる
あの可愛い者たちのために
未来を受け継ぐ者たちのために
みな夫々自分でできる何かをしておくのだ…後略（坂村真民「詩集・詩国」より抜粋）
親から子へ、そしてまた次の世代へと懸命に受け継がれてきた私たち人間の、そして自然界の営みの時間と空間を今度は私たち自身が残し伝えていく番です。たとえ生きることに精いっばいであっても、未来を受け継ぐ者たちのために、この国この世界が辿ってきたあらゆることを通して現状を乗り越え立ち向かうことができるよう、そして未来を創造していけるように私たちは自らに問い、自己を進化させていくのです。
砕け散ったまま、あるいはつなぎ合わせることをヨシとしていたことに真剣に立ち向かい腰を上げ絡まった囚われの連鎖を解きほぐし弱い人たちや傷ついた人たちを護り労り、生きる勇気が湧く日々を共に創り上げていくことが今を生きる私たちの使命です。自分は動かずに他人の変化を見ているだけだと、立ち止まっている自分も大きく変化していると錯覚し勘違いしてしまいます。自分の変化は自分の足で一歩一歩踏み出すことから始まるのです。始まりは終わりから生じます。終わりはまた始まるためにあるのです。それを納めて、また始まり終わります。
その繰り返しや試行錯誤の中で自ら選択し責任を取る過程を経て新しい価値と価値観、仕組みへの創造が結ばれていきます。I was born to live with you.子々孫々の繁栄と存続と進化のために倦?むことなく勇気と本気とまごころで寄り添える自分でありたい。
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出版物
観照暦２０１９ 運を活かす法則‐Vol.1
観照暦２０１９ 一白水星から九紫火星‐展望【保存版】
「あなたの365日がわかる運を活かす法則」2018年版(日本文芸社)
「あなたの365日がわかる運を活かす法則」2017年版(日本文芸社)
「あなたの366日がわかる運を活かす法則」2016年版(日本文芸社)
「あなたの365日がわかる運を活かす法則」2015年版(日本文芸社)
「あなたの365日がわかる運を活かす法則」2014年版(日本文芸社)
「あなたの365日がわかる運を活かす法則」2013年版(日本文芸社)
「あなたの366日 九星気学 運を活かす法則」2012年版(日本文芸社)
「九星気学「命」を生かす365日 」2011年度版(評言社)
「九星気学～運を創るI～方位編」（評言社）
「九星気学「命」を生かす365日 」2010年度版(評言社)
「九星気学「命」を生かす365日 」2009年度版(評言社)
「九星気学「命」を生かす366日 」2008年度版(評言社)
「九星気学による365日」(佼成出版社)2003年～2007年
「九星による365日」執筆・監修(佼成出版社)1994年～2002年
「九星による開運365日」執筆・監修（佼成出版社）1993年