7月7日(土)「小暑」から
「己未九紫火星(つちのと ひつじ きゅうしかせい」月が始まります。
年盤の戊戌九紫火星と月盤の己未九紫火星の九星が重なる年月同盤月です。
2018年の事象と作用が最大限にあらわれるときです。
身辺に起こるコト、出会いも含め、すべてが重要な意味を
持っている特別な月です。
世界経済も日本経済もかつてない難局に直面し、政治も混迷を極めています。
混沌とした現在をどう生き抜いてゆくのかがますます大きな課題となります。
ここ数年の各界の動向を鑑み、
今あらためて、道徳心のある、情操豊かな人間性を養うための教育の必要性と、
同時に、近未来への人間関係を創り上げていくことの重要性を感じています。
2018年版の拙著に書かせていただいた本年のメインテーマを抜粋記載します。
☆「真空(しんくう)不空(ふくう)」
☆「無功徳(むくどく)」
☆「視・観・察」
「真空不空」とは、すべての物質は様々な要素がそれぞれのはたらきをしながら寄り集まって、
物体をつくっていると見えるだけで、虚無主義と現実主義のどちらにも偏らないのが
真空、「真実の空」という意味です。
「無功徳」とは、功徳欲しさにする行為は、どんな善行も役に立たないとの意味です。
己(おのれ)のエゴ心を満足させる行為を、信心の名で美化しようとする醜悪さを、
達磨大師はズバリと衝きました。
善行を積んで善い結果を得るという「善因善果」の法則は確かです。
原因と結果の間に時間も空間も隔たりを置かず、因と果の一点に凝縮する、
因がそのまま果、果がそのまま因と受けとめるのを「因果一如」といいます。
因果一如観はただ無心に黙々と善事を重ねる深い心です。
「光は、声をもたないから 光は、声で人を呼ばない 光は、光で人を招く」高見順氏の詩です。
私たち各々が人間として何をすべきか、何をしてはならないか、
人間であることの自覚を取り戻すことの必要性を更に強く感じます。
自らの内面を支える力、生まれながらに具えられている大いなる生命の根源を信じます。
「火に触れて焼けず、火に背いて凍えず、よく火を利用するがごとく、
人欲(にんよく:人間の欲望)を修道のほうに向けよ」禅者の言葉です。
今年の前半を振り返り、皆さまそれぞれの2018年の運氣を、今一度思い返してください。
自分自身を深く見つめ、深く理解し、確認し、善き縁に出会える自分自身の確立と、
共に生きる人たちとの幸せな関係を結ぶためのあり方を九星氣学の哲理の見地から
とらえていただきたいと願います。
垣に妨げられることなく照らしあう無礙光は、皆さまの内の灯明として確かに備えられているはずです。
Life is about creating yourself☆